第103回 世界難民移住移動者の日(2017年度) 委員長メッセージ

子どもたちを真ん中に  忘れられない 1 枚の写真。  難民の母親に抱かれた一人の幼子が写っていました。  その目にはまったく表情がなく、人間に対する不信と恐怖が表れているのです。  本来子どもは信頼と希望に満ちた顔をし […]

子どもたちを真ん中に


 忘れられない 1 枚の写真。
 難民の母親に抱かれた一人の幼子が写っていました。
 その目にはまったく表情がなく、人間に対する不信と恐怖が表れているのです。
 本来子どもは信頼と希望に満ちた顔をして、思いっきり笑い泣くはずなのに。
 大人たちが奪い合い、殺しあうために母親が子どもを抱えて逃げまどう。
 その手の中で幼心に子どもは希望を失い、不信の目で私たちをじっと見つめているのです。
 今年、教皇フランシスコはメッセージの中で、特に子どもたちについて触れました。
 子どもたちが搾取され、虐待されているのは需要があるからと、大人社会の責任についても触れています。
 そして、教会のネットワークの重要さを評価し、祈りと行動を呼びかけています。
 子どもたちを斥けようとした弟子たちにイエスは、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない」と厳しくとがめられました。
 その呼びかけは今、私たちに問われています。

2017年9月24日
日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長 松浦 悟郎

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