フィローニ枢機卿、「信者はみな宣教者に」

9月17日~26日まで来日した教皇庁福音宣教省長官フェルナンド・フィローニ枢機卿は、21日からは大阪、仙台、東京の各教区を訪問し、「すべての信者は宣教者に」と呼びかけました。 右近にならう フィローニ枢機卿は21日、大阪 […]

9月17日~26日まで来日した教皇庁福音宣教省長官フェルナンド・フィローニ枢機卿は、21日からは大阪、仙台、東京の各教区を訪問し、「すべての信者は宣教者に」と呼びかけました。


右近にならう

大阪カテドラルで。21日

フィローニ枢機卿は21日、大阪カテドラルで、まず大阪教会管区の司教らと共にユスト高山右近の聖遺物の前で祈りをささげ、続いて司祭、修道者、司祭約300人と交流しました。同枢機卿は日本を「島(国)」ではなく「船」になぞらえ、「平和の旗を掲げて全世界に向かっていく使命」があると訴えました。

また障がいのある信徒が「私たちも福音宣教の責任を担っていることが教会の公文書の中で忘れられている」と指摘すると、「教皇様にこのことを伝えます」と約束していました。さらにフィローニ枢機卿は、地位よりも神に従うことを選んだ右近の信仰を称賛。右近の模範にならうよう信者らに訴えました。


帰還困難区域も視察

福島・富岡町で祈り。22日

22日、仙台入りしたフィローニ枢機卿は、車で大震災の被災地を巡って復興状況を視察。福島県南相馬市にあるカリタス南相馬のベースも訪れ、原発事故での帰還困難区域も視察しました。途中、福島県富岡町の公園にある津波で殉職した警官2人が乗っていた被災パトカーの前で献花。夕方には仙台カテドラルでミサをささげ、東日本大震災の被災者のため、そして復興のために祈りました。


高齢司祭をサプライズ訪問

ロヨラハウス訪問。23日

23日は日本カトリック神学院東京キャンパスへ。神学生らと交流しました。神学院の向かいにある、高齢のイエズス会司祭・修道士が暮らすロヨラ・ハウスも急きょ訪問。日本のために長年働いてきた宣教師らをねぎらいました。


教皇来日は?

24日、午前中にはイエズス会管区本部と上智大学を訪問。午後からは東京・文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂構内のケルンホールで司祭、修道者、司祭との交流があり、夕方からはフィローニ枢機卿と日本の全司教(現役)らによるミサがささげられました。

日本の司教団と。25日

同枢機卿は各地で、教皇フランシスコ来日の可能性について問われていましたが、多忙で高齢の教皇が日本に来るためには信者の熱意次第だと答えていました。25日には司教総会に臨席。司教らと懇談の時を持ち、今回の司牧訪問を振り返りました。同枢機卿は26日、バチカンに戻りました。

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