教皇、ミャンマーとバングラデシュへ

教皇フランシスコは11月27日から12月2日まで、ミャンマーとバングラデシュを訪問しました。26日深夜にローマを発った教皇は、27日の昼過ぎにミャンマーのヤンゴンに到着しました。 同国の大統領やアウンサンスーチー国家最高 […]

教皇フランシスコは11月27日から12月2日まで、ミャンマーとバングラデシュを訪問しました。26日深夜にローマを発った教皇は、27日の昼過ぎにミャンマーのヤンゴンに到着しました。

同国の大統領やアウンサンスーチー国家最高顧問、仏教関係者らとも会い、29日午前にヤンゴンの競技場でミサを司式、30日には同市の聖マリア大聖堂でミサを司式します。

※写真=バングラデシュ国内の50万人を越えるミャンマーからのロヒンギャ難民のために、カリタスは緊急援助の規模を拡大中(© Caritas International)

30日午後にはバングラデシュのダッカに到着。12月2日までカトリックと各界の人たちに会い、ミサを司式するなどの予定が組まれています。

ヒロシマ、ナガサキにも言及

教皇フランシスコは12月2日、バングラデシュからローマに戻る機中で記者会見を開き、今回のアジア2カ国訪問に関する質問や、核兵器問題などについての問いに答えました。バチカン放送(英語)に質疑の全文が出ています。

教皇はミャンマーでもバングラデシュでも公式な発言では「ロヒンギャ」という言葉を使いませんでした。その理由を問われた教皇は、もし使えば扉は閉められただろうと話し、まずはメッセージが届くことを考えたからだと説明しました。教皇はバングラデシュではロヒンギャの難民に会っています。

核についての質問には、ヒロシマ、ナガサキ、そしてウクライナの名を挙げながら、バチカンで11月に行われた核兵器廃絶と軍縮をめぐるシンポジウム参加者との謁見で語った考えと同様の話を繰り返しました。教皇はその謁見で、核兵器の使用をめぐる脅威はもとより、その所有自体も断固として非難すべきと語っていました。

(2017年12月5日、一部追加)

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