那覇教区でバーント司教叙階

那覇教区の安里教会(那覇市)で2月12日、ウェイン・フランシス・バーント司教=写真上=の叙階式が行われました。バーント司教は米国籍のカプチン・フランシスコ修道会宣教師。同教区に外国籍の司教が就任するのは、1972年に急逝 […]

那覇教区の安里教会(那覇市)で2月12日、ウェイン・フランシス・バーント司教=写真上=の叙階式が行われました。バーント司教は米国籍のカプチン・フランシスコ修道会宣教師。同教区に外国籍の司教が就任するのは、1972年に急逝したフェリックス・レイ司教(当時は使徒座管理区)以来のことです。

「沖縄の呼吸感じる」

ミサ後のあいさつでバーント司教は、25歳で来日した当初、指導を受けていた司祭に海へ連れて行かれた話を紹介。「地球の呼吸を感じるか?沖縄の呼吸を感じるか?」と尋ねられたと言います。

「そのころは何のことか分かりませんでした」とバーント司教。「でも私も、沖縄が呼吸しているのが分かるようになりました」と、沖縄に対する深い思いを語りました。

叙階式では長崎教会管区の髙見三明大司教(長崎教区)が主司式しました。教皇による任命書が朗読され、バーント(被選)司教が司教としての務めを果たしていく決意を参列者の前で表明。司教たちからの按手(頭に手をかざすこと)を受け=写真下、叙階の祈り、塗油を受けるなどしました。

そして福音書、指輪、ミトラ(司教帽)、バクルス(司教杖)を受けた後、教皇大使の招きで司教座(司教が座るいす)に着座。押川壽夫司教の後継者として正式に那覇教区の司教になりました。

その後のミサはバーント司教が主司式。髙見大司教や押川司教、教皇大使ジョセフ・チェノットゥ大司教をはじめとする全国18人の司教らと司祭団が共同司式しました。

ミサでは、沖縄の伝統的な衣装や着物を着た少女たちや、韓国、フィリピン、ベトナムの民族衣装を着た女性らが奉納。ミサ後の祝典では沖縄カトリック小学校の児童がエイサーを披露するなど、多様で豊かな文化を持つ那覇教区を象徴する一日でした。

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