2019年「世界こども助け合いの日」(1月27日)

「世界こども助け合いの日」を迎えて  毎年、1月の最終日曜日(2019年は1月27日)は、「世界こども助け合いの日」と定められています。多くの皆さまのご理解とご協力をいただき、カトリック教会のみならず、カトリック系の学校 […]

「世界こども助け合いの日」を迎えて

 毎年、1月の最終日曜日(2019年は1月27日)は、「世界こども助け合いの日」と定められています。多くの皆さまのご理解とご協力をいただき、カトリック教会のみならず、カトリック系の学校、幼稚園、保育園の生徒や児童の皆さん、保護者の方々からも温かいご支援をいただいておりますことを、心から感謝申し上げます。

 教皇庁宣教援助事業・児童福祉会は、1843年にフランスの司教シャルル・ドゥ・フォルビン・ジャンソン(Monsignor Charles de Forbin-Janson)によってはじめられました。教皇庁宣教援助事業・信仰公布会の創立者であるポーリン・ジャリコ(Pauline Jaricot)の助言を得ながら、フランス中の子どもたちを巻き込み、日々の短い祈り(一日一度のアヴェ・マリアの祈り)と毎月の小さな犠牲によって「子どもたちが子どもたちを助ける」(children help children)をモットーにはじめられた運動です。当時の人々にとって子どもたちを単なる受け手ではなく主人公に置くという発想は、画期的なアイデアでした。フランスではじまったこの運動は、ベルギー、スペイン、イタリアとヨーロッパ各国に広がり、1950年12月4日に教皇ピオ12世が「世界こども助け合いの日」を設立されました。

「世界こども助け合いの日」は、祈りと犠牲、シェアリングをとおして、自分たちとは異なる環境に置かれた世界中の子どもに対する関心を子どもたちのなかに涵養することを目指しています。現在、児童福祉会の活動は150を超える国に広がり、2018年に創立175周年を迎えました。

 ユネスコによれば、自然災害や局地紛争が続く今日の世界のなかで、学校に行けない子どもが約6,100万人、文字の読み書きができない人が7億5,000万人いると伝えられています(世界の15歳以上の6人に一人)。他国や国内の別の地域で、厳しい環境のもと生きる子どものために祈り活動することは、わたしたちの現代世界に分裂ではなく、一致と連帯の精神を育くみ、強くて優しい子どもの心を育てることにつながると信じています。

 昨年、皆さまから「世界こども助け合いの日」に寄せられた献金から、2018年は、インド、ザンビア、タンザニア、エチオピアに総額19,640,707円を送金させていただきました。

すべての子どもが互いに助け合う世界が広がり、明日への希望をもって生きることができますよう、皆さまのお祈りとご支援を今年もよろしくお願いいたします。

2018年10月10日
教皇庁宣教援助事業・児童福祉会
日本事務担当 門間 直輝


※ご献金の集約先は各教区の本部事務局です。どうぞよろしくお願いいたします。

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