2020年「世界こども助け合いの日」(1月26日)

「世界こども助け合いの日」を迎えて  毎年、1月の最終日曜日(2020年は1月26日)は、「世界こども助け合いの日」と定められています。多くの皆さまのご理解とご協力をいただき、カトリック教会のみならず、カトリック系の学校 […]

「世界こども助け合いの日」を迎えて

 毎年、1月の最終日曜日(2020年は1月26日)は、「世界こども助け合いの日」と定められています。多くの皆さまのご理解とご協力をいただき、カトリック教会のみならず、カトリック系の学校、幼稚園、保育園の生徒や児童の皆さん、保護者の方々からも暖かいご支援をいただいておりますことを、心から感謝申し上げます。

 教皇庁宣教事業・児童福祉会は、1843年にフランスの司教シャルル・ドゥ・フォルビン・ジャンソン(Monsignor Charles de Forbin-Janson)によってはじめられました。教皇庁宣教事業・信仰弘布会の創立者であるポーリン・ジャリコ(Pauline Jaricot)の助言を得ながら、フランス中の子どもたちを巻き込み、日々の短い祈り(一日一度のアヴェ・マリアの祈り)と毎月の小さな犠牲によって「子どもたちが子どもたちを助ける」(children help children)をモットーにはじめられた運動です。当時の人々にとって子どもたちを単なる受け手ではなく主人公に置くという発想は、画期的なアイデアでした。フランスではじまったこの運動は、ベルギー、スペイン、イタリアとヨーロッパ各国に広がり、1950年12月4日に教皇ピオ12世が「世界こども助け合いの日」を設立されました。

 今年、児童福祉会ローマ本部は、2020年の世界共通テーマとして「聖性」を提案しました。これは教皇フランシスコ使徒的勧告『喜びに喜べ』(16項)のメッセージを受けたものですが、児童福祉会の創立の精神とも一致しています。

 「主があなたを招いているこの聖性は、小さな行動を通して成長します。」
 
 幼い子どもたちの日々の「小さな行動」と成長のなかに見出される「聖性」をこの1年間をとおして、子どもたちとともに歩みましょう。わたしたちは幼い子供たちがすでに神さまへの愛、いつくしみの心、互いにゆるし合い、受け入れ合う力を育んでいることに気づくことができます。幼い子どもたちは、自分たちなりの方法で「聖性」を表し、神の愛を伝えるミッションに参加することができるのです。それは時折、おとなよりも力強いことがありえます。

 「子どもたちは、きっと自分自身が小さくて地面に近いところにいるからでしょうか、小さなもの、目立たないものをさがしだしてはよろこびます。そのことに気がついたならば、わたしたちがふだん急ぐあまりに全体だけを見て細かいところに気をとめず見落としていた美しさを、子どもとともに感じとり、その楽しさを分かち合うのはたやすいことです」。
(レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』32頁)

 昨年皆さまから「世界こども助け合いの日」に寄せられた献金から、2019年は、リベリア、プレトリアに総額5,875,129円を送金させていただきました。一人ひとりの子どもの内に秘められた聖性が大切にされ、健全な成長が促されますように皆さまのお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。


※ご献金の集約先は各教区の本部事務局です。どうぞよろしくお願いいたします。

2019年10月18日
教皇庁宣教事業・児童福祉会
日本代表 門間 直輝

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