第106回 世界難民移住移動者の日(2020年度) 委員会メッセージ

2020年「世界難民移住移動者の日」委員会メッセージ 「イエス・キリストのように、逃れざるをえない 国内避難民を受け入れ、守り、促し、彼らと共生する」 教皇フランシスコは、今年のメッセージの中で特に国内避難民について触れ […]

2020年「世界難民移住移動者の日」委員会メッセージ

「イエス・キリストのように、逃れざるをえない
国内避難民を受け入れ、守り、促し、彼らと共生する」

教皇フランシスコは、今年のメッセージの中で特に国内避難民について触れています。難民とは「国境の外に出てきた人」と定義されていますが、湾岸戦争の時、隣国トルコの国境封鎖によってイラク国内で避難民となったクルド人を、当時国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんは、これまでの枠を超え、難民として支援しました。国内避難民に光が当てられた瞬間でした。現代の日本にも多くの「国内避難民」が存在しています。すでに日本で生活しながら、さまざまな理由で家を失い避難している人びとです。非正規滞在となり、長期間入管施設に収容されている人、仮放免されても家が無い人、野宿を強いられている人、「ネットカフェ難民」と呼ばれる人。教皇は私たちの社会にある現実に目を向け、固定化した見方を超えてほしい、と呼びかけているのではないでしょうか。
「飢えた人、渇いた人、裸の人、病気の人、旅をしている人、牢にいる人として問いかけられるキリストの顔を、彼らの顔に見いだすよう、わたしたちは招かれています」

2020年9月27日
日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長  松浦悟郎
  担当司教 山野内倫昭

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