第108回 世界難民移住移動者の日(2022年度) 委員会メッセージ

2022年「世界難民移住移動者の日」委員会メッセージ 「移民や難民とともに未来を作る」  教皇フランシスコは、今年の世界難民移住移動者の日のために、「移民や難民とともに未来を作る」というテーマを選ばれました。全世界では何 […]

2022年「世界難民移住移動者の日」委員会メッセージ
「移民や難民とともに未来を作る」



 教皇フランシスコは、今年の世界難民移住移動者の日のために、「移民や難民とともに未来を作る」というテーマを選ばれました。全世界では何億もの人が、ともに平穏に暮らし、職を得て生計を立て、家族の未来を築くことのできる場を必死に探し求めています。教皇は、彼らが直面している複雑な状況に鋭い視線を向けておられます。移住の主な要因は、社会をむしばみ、いのちを危険にさらす暴力ですが、自然をないがしろにしたために生じる気候変動も、無数の人々を移住に追いやっています。
 日本からも20世紀には、多くの人が海外に移住し、また、定住難民や各国からの移民を受け入れてきました。その一方で、人間としての尊厳をもって生きる場を求める人の声に、日本で暮らすわたしたちは真に耳を傾けてきたでしょうか。
 教皇は全世界に、とりわけカトリック教会の信者に呼びかけておられます。移民と難民は、彼らを受け入れる共同体の教会生活に新たな活力をもたらしています。未来は今日、わたしたち一人ひとりから始まります。正義と兄弟愛と平和のみ国のために、今こそわたしたちは決断すべきです。将来の世代にこの問題を先送りするわけにはいきません。この教皇の呼びかけに応えて、さまざまな文化と宗教が共存する社会を築き、国籍や民族を越えてともに生きる方法を一緒に探し求めていきましょう。

2022年9月25日
日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長 山野内倫昭
担当司教 森山信三

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