第二会期にむけて:アジアのシノドス参加者の会議に参加して

第二会期にむけて:アジアのシノドス参加者の会議に参加して セルヴィ・エヴァンジェリー宣教会  西村桃子  シノドス第16回通常総会の第二会期が、まもなくローマにて始まります。そのための議論のガイドとなる『討議要綱』が、2 […]

第二会期にむけて:アジアのシノドス参加者の会議に参加して

セルヴィ・エヴァンジェリー宣教会 
西村桃子

 シノドス第16回通常総会の第二会期が、まもなくローマにて始まります。そのための議論のガイドとなる『討議要綱』が、2024年7月9日(火)に発表されました。その『討議要綱』を深めるために、8月6日(火)から8日(木)までの三日間、FABC(アジア司教協議会連盟)が主催し、第二会期に参加するアジアの参加者がタイ・バンコクに集いました。
 日本からは、顧問としてシノドスに参加されるシスター弘田しずえ(べリス・メルセス宣教修道女会)、小教区司祭のシノドスに参加された大阪高松教区の高山徹神父、そしてわたしの三名がこの会議に参加しました。

アジアのシノドス参加者の会議の概要
 今回の会議は、アジアからのシノドス第二会期の参加者が7月に発表された『討議要綱』について、ともに祈り、話し合い、その内容について深めること、そして参加者同士の交流が目的でした。また第一会期において、小教区で働く司祭に話を聞く必要性が指摘され、そのため5月に小教区で働く司祭のためのシノドスが行われました。初日に、その会議の報告が4名の司祭によってなされました。高山神父様はそのうちの一人でした。
 会議の流れとして、5つの部分(序論、基礎的理解、中心となる3つの点)で構成されている『討議要綱』を4回に分け、各回において、各部分のまとめとアジアにおけるコンテキスト化(文脈付け)についての話がありました。そして、小グループで「霊のおける会話」のやり方で、各構成部分について祈り、話し合いがもたれました。その後に、全体会において各グループの話し合いの報告がなされました。また、最終日には『討議要綱』111項に書かれている5つの問いかけについての意見を個人的に発言する全体会も設けられました。
 「霊における会話」での話し合いは4回おこなわれましたが、毎回ファシリテーターと発表者は異なる人になるようにグループの人たちが話し合って決める形がとられました。それは、一人の人に負担がかからないようにするため、また、参加者全員が負担なく会議に参加できるようにするためでした。これも実に「ともに歩む(シノドス的)」なやり方でした。

第二会期にむけて
 「宣教的でシノドス的な教会になるためにはどうすればよいか?」これが、第二会期において話し合われる中心的なテーマです。今回の会議に参加し、話し合いを重ねることによって、再認識させられたことがあります。それは、わたしたち教会が「ともに歩む(シノドス的)」になるためにはどうすればいいか、という問いについて祈りのうちに話し合う理由は、宣教のため、「神の国」のためである、ということです。ある参加者は、「すべてが宣教のためでなければ、『ともに歩む(シノダリティ)』にはなんの意味もありません」、と語りました。
 もうすぐ始まる第二会期に向けて、どうすれば、わたしたちはすべての人とともに歩み、それを通して、神の国、神の愛のしるしになれるか、ということを皆さまとともに祈りのうちに深めていきたいと思います。

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