社会司教委員会『すべてのいのちを守る教会をめざして — ハンセン病問題過ちを繰り返さないために』発行

社会司教委員会は、書籍『すべてのいのちを守る教会をめざして — ハンセン病問題過ちを繰り返さないために』を発行しました。 このページより書籍の全文をダウンロードすることができます。  日本のカトリック教会は、ハンセン病と […]


社会司教委員会は、書籍『すべてのいのちを守る教会をめざして — ハンセン病問題過ちを繰り返さないために』を発行しました。
このページより書籍の全文をダウンロードすることができます。

 日本のカトリック教会は、ハンセン病との長い関わりを持っています。
キリシタン時代から近代に至るまで、多くの司祭、修道者、信徒が患者の治療や世話に献身的に携わってきました。中にはその仕事に生涯を捧げた方もおられます。

 しかしカトリック教会の指導者である私たち司教は、ハンセン病問題についてはその方々の献身に任せていました。近代以降、とりわけ国による「強制隔離政策」が進む中、ハンセン病に対する偏見差別がつくり出されましたが、私たちはその問題点を問うこともなく、結果として患者、家族の方々に人生被害をもたらすことに加担してしまいました。

 日本カトリック司教団は、遅まきながら2019年7月に「ハンセン病に関わる日本カトリック司教団の謝罪声明」を発表しましたが、その内容が不十分であると当事者の方々から厳しい批判を受けました。そのことを重く受け止め、社会司教委員会では、日本のカトリック教会が同じ過ちを二度と繰り返さないために、何をしなければならないのか、何ができるのかを皆で考えようと、この冊子を発行することにいたしました。

【本文「あいさつ」より】


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