
2007年2月、司教総会において採択、発表された、信教の自由と政教分離に関する司教団メッセージに加え、メッセージ理解の助けとして、四人の司教が既に小冊子の形式で発表した論考に大幅な加筆・修正を施し収録。今、緊急に、真剣に考えねばならないテーマについて、司教団の姿勢が明確に示されています。
原タイトル | |
---|---|
著者 | 日本カトリック司教協議会 社会司教委員会編 |
発行日 | 2007/3/26 |
判型 | B6 |
ページ数 | 112 P |
価格 | 本体価格 600円(税込660円) |
ISBN | 978-4-87750-128-0 |
在庫状況 | 在庫切れ |
商品について
この商品は在庫切れです。
現在お取り扱いできません。
目次
シリーズ「信教の自由と政教分離」合本の発行に寄せて 髙見三明
信教の自由と政教分離に関する司教団メッセージ
日本カトリック司教団
自民党新憲法草案を検証する 谷 大二
まえがき
一 政教分離についての教会の教えは?
二 憲法二十条ができるまで
宗教ではなかった国家神道
宗教法人となった神社神道
日本国憲法の成立
三 日本の政教分離の主眼は国家と神社神道の
徹底分離にある
四 現行憲法と自民党新憲法草案を比較してみよう
五 社会的儀礼・習俗的行為とは何か?
六 最高裁判決の判断基準
七 草案の恐るべきトリック
八 草案の狙い その一 国家と神社神道の結びつき
九 草案の狙い その二 教育現場に神道儀式・教育の導入
十 現行憲法二十条、八十九条の堅持を求める
補 足
1 総理大臣に個人的な宗教的行為は許されるのか?
2 宗教団体設置の私立学校に対する補助金交付は?
3 戦没者の追悼はどうすればよいのか?
4 靖国神社に合祀されているカトリック信者は?
参考文献
「国是」と迫害―歴史上よりの再考察 溝部 脩
一 浦上四番崩れ
二 キリシタン時代の迫害の原因を探る
(1) 一五八七年秀吉による「伴天連追放令」
(2) 一六一四年家康による「伴天連追放令」
三 教会はどのように事態を受け止めたか
戦前・戦中と戦後のカトリック教会の立場―一九三六年の布教聖省指針 『祖国に対する信者のつとめ』再考察 岡田武夫
一 国家宗教(国家神道)と信教の自由
a 戦前・戦中から戦後の展開
b 教会の「信教の自由」への理解の深まり
二 国家と教会の関係
a 戦前・戦中から戦後の展開
b 過去の過ちを認めた教会
三 政教分離と社会的儀礼 今日のカトリック信者にとっての
社会的儀礼の意味と靖国神社参拝
四 日本のカトリック教会の戦争責任に関する見解
五 日本のカトリック教会の政教分離に関する見解
(1) 政教分離の遵守
(2) 諸民族の文化・伝統の尊重と「愛国心」
結 語
注
参照すべき文献
信教の自由と国家 髙見三明
はじめに
第一章 信教の自由
一 一般の定義
二 法律等による保障
三 カトリック教会の教え
第二章 政教分離すなわち国家と宗教団体との関係
一 政教一致あるいは神権政治
(1) イスラエルの王国
(2) イスラーム国家
(3) ローマ帝国と中世ヨーロッパ
(4) 明治から十五年戦争(一九三一―四五年)までの日本
二 政教分離
(1) 近代西欧諸国における政教分離
(2) 日本における政教分離
三 政教分離に関するカトリック教会の教え
(1) 聖書
(2) 第二バチカン公会議
(3) 『カトリック教会のカテキズム』
(4) 教理省
(5) 教皇ベネディクト十六世
おわりに
注
あとがき 松浦悟郎