
人種主義的行動の歴史と今日における人種主義の諸形態を解説するとともに、紛争対立と人種的偏見との間に存在する関係に言及し、あらゆる人間は等しく尊厳と権利を有し平等であることを説いて、人類の平和と一致への道を示しています。
【原文の発表年月日】1988年11月3日
原タイトル | The Church and Racism |
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著者 | 教皇庁正義と平和評議会 |
発行日 | 1990/5/20 |
判型 | B6 |
ページ数 | 80 P |
価格 | 本体価格 583円(税込641円) |
ISBN | 978-4-87750-045-0 |
在庫状況 | 在庫切れ |
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目次
1 序
第一部 人種主義的行動の歴史
2 古代ギリシャ・ローマ、ヘブライ人、キリスト教
3 新世界発見以後の「インディアン」に対する人種主義的行動
4 黒人奴隷売買
5 福音宣教活動と区別すべき植民地的帝国主義
6 十八、九世紀における人種主義的キデオロギーの背後にある
科学的主張
7 ドイツにおける国家社会主義者党の人種主義
第二部 今日における人種主義の諸形態
8 今日における人種主義の形態と範囲
9 アパルトヘイト(人種隔離政策)制度
10 アボリジニー(先住民)の現状
11 宗教的少数者に対する差別
12 他の民族文化を軽蔑する自民族中心主義
13 もっとも弱い立場にいる人々に向けられた社会的人種主義
14 移民に対する不信感
15 執拗な反ユダヤ主義
16 優生学上の人種主義
第三部 すべての人種の尊厳と人類の一致
-キリスト教のビジョン-
17 教皇庁の最近の教説の総合
18 人間の尊厳の平等についての自然法的基盤
-諸科学の貢献、哲学的確信、道徳的・宗教的観念-
19 聖書の啓示が与える根拠
-神によって神の似姿に創造された人間の尊厳-
20 人類家族の一致
21 新約聖書
-すべての人に神の子として新たな尊厳を
与える、人間性を備えた神のひとり子-
キリストは十字架によって和解させ、分け隔てを取り除く
キリストは、異邦人や見捨てられた人たちを受け入れる
あらゆる国々は聖霊の働きをとおして神に近づく
22 教会の使命
-教会自身の一致をなしとげ、一致のあかしをたて、世界に広める-
23 教義の道徳的帰結
-相違の尊重、友愛、連帯-
第四部 キリスト者ではない人々との一致のうちに、人種相互間の友愛と連帯を促進するためのキリスト者の貢献
24 回心と道徳的価値観への訴え
25 キリスト教教義とあかしの提示による確信と良心の形成
26 悪の告発と人種主義の犠牲者の擁護
27 人種主義の煽動者にも、福音的、積極的な介入
28 他者を尊重する心を養うための学校や教育の活用
29 法律規定および制度(移民の地位、就労法など)改善の
ための働きかけ
30 人種主義に反対する国連の努力と教皇庁の国際的次元に
おける提携
31 キリスト教共同体による諸々の努力、教会間の連帯、
エキュメニカル(教会一致)のあかし
32 人種主義と国際平和
33 結論
注
あとがき