
自由と解放について、意味のはき違えや逸脱した考えが横行する現代、キリスト教にとっての「自由」「解放」とは何かを理論と実践の両面から論述しています。
【原文の発表年月日】1986年3月22日
原タイトル | Instruction on Christian Freedom and Liberation |
---|---|
著者 | 教皇庁 教理省 |
発行日 | 1987/4/15 |
判型 | B6 |
ページ数 | 124 P |
価格 | 本体価格 600円(税込660円) |
ISBN | 978-4-87750-030-6 |
在庫状況 | 在庫切れ |
商品について
この商品は在庫切れです。
現在お取り扱いできません。
目次
はじめに
解放へのあこがれ
本教書の目的
私たちを解放する真理
自由の条件である真理
第一章現代世界と自由
Ⅰ 近代における解放への過程の成果と危険
キリスト教の伝統
近代
自然界の支配を目指して
社会的政治的成果
思想の自由と意志の自由
近代の解放過程にあったあいまいさ
自然界の支配によって脅かされる人間
科学技術力の持つ危険性
個人主義と集団主義
新しいかたちの抑圧
全面破壊の危険
人間関係における新たな不平等
若い国々の自立
倫理や神は解放への障害となるか
苦悩に満ちた問題
Ⅱ 神の民の生活体験と自由
教会と自由
小さな人と貧しい人々の自由
民衆信仰の源
解放の救済史的次元と倫理的次元
自由の歴史における新しい局面
第二章自由に召された人間と罪の悲劇
Ⅰ 自由についての予備知識
自然な答え
自由の尺度である真理と正義
Ⅱ 自由と解放
有限な人間にとっての自由
創造主の招き
分かち合われた自由
人間の自由な選択
地上での解放と自由
Ⅲ 自由と人間社会
人間の権利と自由の諸相
人間の社会的次元と神の栄光
Ⅳ 人間の自由と自然界の支配
自然界をつかさどる人間の使命
自己の働きをつかさどるべき人間
科学の進歩と倫理の発展
Ⅴ 分裂と抑圧の源である罪
罪、神からの離別
人間疎外の根源としての罪
偶像崇拝と無秩序
神の軽蔑と被造物への傾倒
誤った自由解放をとなえる無神論
罪と不正な社会構造
第三章解放とキリスト教的自由
福音、自由、解放
Ⅰ 旧約聖書における解放
出エジプトと主なる神の解放のわざ
神の律法
預言者の教え
「主なる神の貧しい人々」
新約時代の門出
Ⅱ 旧約聖書のキリスト論的意味
キリストの光のうちに
Ⅲ キリスト者の解放
貧しい人に告げられた福音
復活の神秘
恩恵、和解、自由
罪による隷属に対する闘い
霊と法
Ⅳ 新しいおきて
聖霊のたまものである愛
隣人愛
正義と愛
Ⅴ 新約の神の民である教会
完全な自由に向かって
キリストとの最終的な出会い
終末的希望とこの世での解放への取り組み
第四章解放をもたらす教会の使命
人類の不安と教会
Ⅰ 世界の完全な救いのために
真福八端と福音の力
救いの告知
正義の促進と福音宣教
地上の現実と福音
Ⅱ 貧しい人々を優先する愛
イエズスと貧しさ
イエズスと貧しい人々
貧しい人々を優先する愛
基礎共同体などのキリスト者集団
神学的な考察
第五章教会の社会教説-解放を目指すキリスト者の実践-
解放を目指すキリスト者の実践
Ⅰ 教会の社会教説の本質
福音の教えと社会生活
基本的な諸原理
判断の基準
社会構造に対する人格の優位
行動の指針
正義のための闘い
革命の神話
最後の手段
信徒の役割
Ⅱ 根本的変革のための福音的な要請
文化の変革の必要性
労働の福音
人間にふさわしい労働
国と国際社会の公益
働くことの価値
経営参加の促進
資本に対する労働の優位
根本的な改革
Ⅲ 連帯の促進
新しい連帯
すべての人のためにある財貨
開発のための援助
Ⅳ 文化と教育に対する義務
文化と教育に対する権利
文化的自由の尊重
家庭における教育の責務
社会や政治への参加と自由
文化と福音の出会い
むすび
「マグニフィカト」の賛歌
神の民の「信仰心」
正当な解放の諸相
これからの課題
あとがき