洗礼を受けずに亡くなった幼児の救いの希望

啓示には明示的な教えを見ることができず「神学体系の中で解決することがもっとも困難なものの一つ」とされる「洗礼を受けていない幼児の永遠の運命の問題」について、現代において可能な解釈の展望を示す文書。教えの歴史を辿り諸原則を確認していくことによって、洗礼の重要性、必要性は強調しつつも、彼らが永遠の幸福に入ることに対して、わたしたちが持つことのできる確かな希望を示しています。文化的相対主義と宗教的多元主義の影響により、洗礼を受けずに亡くなる幼児が増加する現代にとって、まさに時宜に適った文書です。

原タイトル THE HOPE OF SALVATION FOR INFANTS WHO DIE WITHOUT BEING BAPTISED
著者 教皇庁 国際神学委員会
発行日 2010/9/8
判型 B6
ページ数 136 P
価格 本体価格 1000円(税込1100円)
ISBN 978-4-87750-155-6
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目次

序文
序論
第一章 問題の歴史(Historia quaestionis)
    ――カトリックの教えの歴史と解釈
 一・一 聖書的基礎
 一・二 ギリシア教父
 一・三 ラテン教父
 一・四 中世のスコラ学
 一・五 近代/トリエント公会議以後の時代
 一・六 第一バチカン公会議の時代から第二バチカン公会議まで
 一・七 解釈学的性格の諸問題
第二章 主のもろもろの道を尋ね求めよ(Inquirere vias Domini)
    ――神学的諸原則
 二・一 聖霊において、イエス・キリストの唯一の仲介を通じて
     実現された、神の普遍的な救いのみ心
 二・二 罪の普遍性と救いの普遍的必要性
 二・三 教会の必要性
 二・四 秘跡としての洗礼の必要性
 二・五 すべての人が救われることへの希望と祈り
第三章 祈りによる希望(Spes orans)
    ――希望の理由
 三・一 新たな状況
 三・二 神の人類へのあわれみ深い愛
 三・三 キリストとの連帯
 三・四 教会と聖徒の交わり
 三・五 祈りの法は信仰の法(Lex orandi, lex credendi)
 三・六 希望

解説

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