第23回ワールドユースデー・シドニー大会(2008年7月15日~20日)に際して与えられる特別免償に関する教皇庁内赦院教令

教皇庁内赦院は、7月5日、第23回ワールドユースデー・シドニー大会(2008年7月15日~20日)に際して与えられる特別免償についての教令を発布しました。この教令は、ワールドユースデーの開催を機会に、定められた条件を満た […]

教皇庁内赦院は、7月5日、第23回ワールドユースデー・シドニー大会(2008年7月15日~20日)に際して与えられる特別免償についての教令を発布しました。この教令は、ワールドユースデーの開催を機会に、定められた条件を満たした者に免償を与えることを定めたものです。以下は教令の全訳です(原文はラテン語)。
免償とは、罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるしです。キリスト信者はふさわしい心がまえを有し、一定の条件を果たすとき、教会の助けによってこれを獲得します。免償は、罪のために負わされる有限の罰からの解放が部分的であるか全体的であるかによって、部分免償および全免償とに分けられます(教会法992~993条、『カトリック教会のカテキズム』1471、『カトリック教会の教え』220~221頁参照)。



  「第23回ワールドユースデー」にあたり、巡礼の心をもってシドニーに集まる信者に全免償が与えられる。地上のどこにいても、この集会の霊的な目的と、良好な結果のために祈るすべての者も部分免償を得ることができる。
  2005年にケルンで開催されたワールドユースデーは、教皇の権威に基づいて教皇庁内赦院が教会の霊的な富を若者に与える機会となった。それは特別な聖化の実りを集めるためである。
  ところで、7月15日から20日まで、(ヨハネ・パウロ二世のことばによれば)「偉大な南の聖霊の島」のシドニーで、「第23回ワールドユースデー」が開催される。そのテーマは「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、わたしの証人となる」(使徒言行録1・8)である。
  実際、青年たちはキリストの代理者を囲んで典礼に参加し、何よりもゆるしの秘跡と感謝の祭儀にあずかる。青年たちは、この二つの秘跡を真実でへりくだった心で受けることにより、弁護者である聖霊によって力を受けることを心から望む。また、救いの油に強められながら、地の果てに至るまで他の人にはっきりと信仰をあかしする。教皇がシドニーに集まった青年とともにいることを通して、神がこの恵みを示し、与えてくださいますように。
  教皇は6月21日に行われた下記の者との謁見において、教皇庁内赦院がこの教令をもって次のように免償の恵みを与えることを告知する特別な権限を与えた。
  「第23回ワールドユースデー」シドニー大会中に行われる、閉会式を含めた典礼ないし霊的行事に敬虔に参加する者は全免償を与えられる。ただしそのために、ゆるしの秘跡を受け、心から痛悔し、聖体を拝領し、教皇の意向のために祈らなければならない。
  上記大会開催中にどこにいても、痛悔の心をもち、青年が愛に引き寄せられ、生涯を通して福音を告げ知らせる力を与えられるよう、神である聖霊に祈りをささげる者に、部分免償が与えられる。
  すべてのキリスト信者が容易にこの天からの恵みにあずかることができるために、告白を聴く正当な権能を与えられた司祭は、進んで、また寛大な心で、信者を受け入れ、「ワールドユースデー」の成功のために公に祈るよう信者に勧めなければならない。
  この教令は今回の行事についてのみ効力を発する。対立する規定類がある場合、本規定が優先する。

ローマ、教皇庁内赦院事務局にて、
主の受肉から2008年6月28日、聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日前晩

内赦院院長
ジェームズ・フランシス・スタッフォード枢機卿
事務局長、メタ名義司教
ジャンフランコ・ジロッティ
(コンベンツアル聖フランシスコ会)

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