臨時司教総会、終了

9月25日(月)〜28日(木)、2017年度の第1回臨時司教総会が、東京・江東区の日本カトリック会館で開かれました。全国16教区から司教たちが集まり、オブザーバーとして男女修道会の代表者ら、事務局担当者らが参加しました。 […]

9月25日(月)〜28日(木)、2017年度の第1回臨時司教総会が、東京・江東区の日本カトリック会館で開かれました。全国16教区から司教たちが集まり、オブザーバーとして男女修道会の代表者ら、事務局担当者らが参加しました。

今総会は、初日に福音宣教省長官、フェルナンド・フィローニ枢機卿を迎えての会合となりました。総会の前週、長崎、広島など、日本の6教区を訪問した同枢機卿は、25日、司教団と懇談を重ね、日本における福音宣教について話し合いました。翌26日午前に帰国の途についた枢機卿を見送った後、午後から通常の総会の議事が始まりました。

比較的審議事項の少ない本総会でしたが、「福者ユスト高山右近の列聖を求める祈り」などが承認され、また、「貧しい人のための世界祈願日」について、教皇の意向に合わせて日本の教会としても年間第33主日に決定することも承認されました。さらに2018年度の司教総会の日程なども決定しました。

日程後半では、いくつかの司教勉強会が開かれました。
一つは、8月に邦訳が出版されたばかりの、教皇フランシスコによる使徒的勧告『愛のよろこび』について、講師に、上智大学教授のホアン・アイダル神父(イエズス会)を招いて学びました。同勧告の神学的ポイントとして、「人が置かれている状況から出発する」「いつくしみ」「人間への信頼・人間論的楽観主義」「識別」「家庭のよさとよろこびの力」「家族としての教会」といった点を挙げています。
また、過去数回の総会から引き続き行われている、『司教儀典書』についての勉強会も続けられました。今回は、「堅信・聖体・叙階の秘跡以外の諸秘跡の典礼」と「教会の祈り」の部分について学びました。

27日朝には、この日から、国際カリタスが世界各国で始める「移住者・難民」をテーマとする2年間にわたるキャンペーン(Share the Journey)を記念し、総会参加司教と中央協議会職員ともども、キャンペーンの祈りをともに祈りました。
また、ベトナムから来日中のジョセフ・ド・マン・フン司教(移住移動者委員会委員長)が日本の難民移住移動者委員会を訪問した際、全司教らにもあいさつする場面もありました。

本総会を契機として、教皇・教皇庁との更なる一致のうちに、引き続き日本の司教団が日本社会において福音化のわざを勧めていけるよう、日本の教会、日本社会の皆さまと協力してまいりたいと思います。

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