定例司教総会が終了しました

2月19日(月)より、東京・江東区の日本カトリック会館で行われていた「2018年度定例司教総会」が、予定より早く審議が進み、1日早く22日(木)に終了しました。 ■審議事項 『カトリック新教会法典』について、二つの議案が […]

2月19日(月)より、東京・江東区の日本カトリック会館で行われていた「2018年度定例司教総会」が、予定より早く審議が進み、1日早く22日(木)に終了しました。

■審議事項

『カトリック新教会法典』について、二つの議案が審議されました。一つは、典礼の翻訳に関する第838条の改訂条文の日本語訳について。一つは、見直しが行われていた同法典中の新たな用語についてで、それぞれ承認されました。

これまで東京と福岡の2キャンパス制をとっていた「日本カトリック神学院」は、二つの諸教区共立神学校へと移行することが承認されました。これについては、状況を説明した文書が発表されています(「日本カトリック神学院設立に至った経緯 および 東京ならびに福岡諸教区共立神学校への移行について」)。今後、それぞれの神学校設立のために準備が進められます。

2019年に予定されている今上天皇の退位、新天皇の即位に関連して、憲法20条にある政教分離原則が厳守されるよう要望書が承認され、安倍首相に送付されました(「天皇の退位と即位に際しての政教分離に関する要望書」)。

カトリック新聞について、2017年中、1年かけて、将来ビジョンが特別チームによって策定され、その提案が総会で承認されました。内容は、電子媒体(IT)を活用する広報活動をカトリック中央協議会の重要な宣教事業の一つとして位置づけ、同時に、紙媒体の意義を再考し適切な独自の役割を果たすようにする、というものです。

さらに、2017年度のカトリック中央協議会の決算案が承認され、また、3月末での、事務局長、宮下良平神父(東京教区)の退任を受け、4月1日付人事として、大水文隆神父(長崎教区)が新事務局長、イグナシオ・マルティネス神父(グアダルペ宣教会)が新事務局次長として選任されました。

■報告事項

そのほかの報告としては、(1)7年を迎えようとしている東日本大震災後の復興状況と各管区が担当しているボランティアベースの活動について、(2)福者ペトロ岐部と187同志殉教者の列福記念10周年の諸イベントについて、(3)教皇庁福音宣教省から要請されている教会諸組織における監査制度についてのアンケート実施について、(4)カトリック事務局内の組織改編について——などの報告がありました。

また、「司教の集い」として、「浦上四番崩れの歴史と現代における福音宣教」「ITを通じた福音宣教」の二つの主題について講演を聞き、「司教勉強会」では「司教儀典書」(準秘跡の典礼)について学びました。

今回は、那覇教区からウェイン・バーント新司教が初参加。また東京大司教を引退した岡田武夫大司教は、さいたま教区の管理者として、引き続き元気な姿を見せていました。

今回の総会でも、日本の教会の将来に向け、大きくかかわる決定もありました。今後、そうした課題について司教団の中で十分に検討を重ね、主の光に照らされて、日本の福音宣教のためによい成果をもたらすことができるよう、皆さまからの重ねてのお祈りとご支援をお願いいたします。

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