バチカンで前田枢機卿ほか、新枢機卿の親任式 開催

教皇フランシスコは6月28日午後、バチカンの聖ペトロ大聖堂で公開の通常枢機卿会議を開き、その中で、大阪教区大司教の前田万葉枢機卿をはじめとする14人の新枢機卿の親任式を執り行いました(動画は式典の様子。48分過ぎに前田枢 […]

教皇フランシスコは6月28日午後、バチカンの聖ペトロ大聖堂で公開の通常枢機卿会議を開き、その中で、大阪教区大司教の前田万葉枢機卿をはじめとする14人の新枢機卿の親任式を執り行いました(動画は式典の様子。48分過ぎに前田枢機卿も教皇の前へと進む)。

 ◎ 枢機卿(すうききょう)とは?

教皇は5月20日正午の「アレルヤの祈り」を祈る際に、これら14人の枢機卿の任命を発表していました。

 ◎ 親任された14人の枢機卿リストや前田枢機卿の略歴などはこちら(「前田万葉大司教、枢機卿に」[2018.5.21])

バチカン放送によりますと、この日、大聖堂には、教皇庁と世界各国の枢機卿が集まり、新枢機卿を枢機卿団に迎えました。はじめに、新枢機卿を代表して、ルイス・ラファエル1世・サコ・バビロニア総大司教(カルデア典礼カトリック教会)が教皇に感謝を述べたあと、イエスがエルサレムへと上る途中に弟子の心構えを伝える、マルコ福音書10章32‐45節が朗読されました。

教皇は説教で、「真に信頼に値する権威は、キリストに奉仕するために人々の足元に身をかがめることから生まれる」と述べ、「神の忠実な民の中で、飢えた人、忘れられた人、受刑者、病者、麻薬中毒患者など、希望や失望、苦しみや傷を抱えた具体的な人々の中で、キリストに仕えるよう」新枢機卿を含む全枢機卿らに語りかけました。

(c) Servicio Fotografico – Vatican Media

こののち教皇は、枢機卿親任のための式文を唱え、新枢機卿一人ひとりの名前を読み上げ、これに応えて新枢機卿は信仰宣言を唱え、教皇への忠実と従順を宣言しました。この時、枢機卿のシンボルである緋色の帽子「ビレッタ」と、指輪、任命書が各自に手渡され、さらに、それぞれの枢機卿に象徴的に託される、ローマの名義教会名を告げられました(写真=前田枢機卿に指輪を渡す教皇フランシスコ)。

翌29日は、ローマの保護者、聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日にあたりますが、この日教皇は新枢機卿、また最近任命された首都大司教らとともに、バチカンのサンピエトロ広場でミサをささげます。


外部サイト

PAGE TOP