使徒的勧告 愛の秘跡

「聖体――教会生活と宣教の源泉と頂点」のテーマで開かれた世界代表司教会議(シノドス)後の使徒的勧告。聖体に関する教え・典礼の実践・聖体と生活のつながりに関してあらためて学ぶための確かな導きであり、典礼のインカルチュレーション、エキュメニカル対話などを考える上でも基準となる文書です。
【原文の発表年月日】2007年2月22日

原タイトル SACRAMENTUM CARITATIS
著者 教皇ベネディクト十六世
発行日 2008/5/20
判型 四六・上製
ページ数 176 P
価格 本体価格 1000円(税込1100円)
ISBN 978-4-87750-138-9
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目次

序文

真理の糧/感謝の祭儀の発展/シノドスと聖体年/この使徒的勧告の目的

第一部 聖体―愛すべき神秘

教会の聖体への信仰

聖なる三位一体と聖体
天から降ったパン/聖なる三位一体が与える、無償のたまもの

聖体―まことのいけにえの小羊であるイエス
小羊の血による新しい永遠の契約/聖体の制定/かたどりは真実に取って代わられる

聖霊と聖体
イエスと聖霊/聖霊と感謝の祭儀

聖体と教会
教会を生み出す聖体/聖体と教会の交わり

聖体と諸秘跡
教会の秘跡的性格

 一 聖体とキリスト教入信の秘跡
聖体―キリスト教入信の秘跡の完成/入信の秘跡の順序/入信、教会共同体、家庭

 二 聖体とゆるしの秘跡
聖体とゆるしの秘跡の密接な関係/いくつかの司牧的注意

 三 聖体と病者の塗油
 四 聖体と叙階の秘跡
頭であるキリストの代理者として(In persona Christi capitis)/聖体と、司祭の独身制/司祭の不足と、召命のための司牧的配慮/感謝と希望

 五 聖体と結婚
婚姻の秘跡としての聖体/聖体と結婚の唯一性/聖体と結婚の不解消性

聖体と終末
聖体―旅路を歩む人間に与えられるたまもの/終末の宴/死者のための祈り

聖体とおとめマリア
第二部 聖体―祝うべき神秘

祈りの法と信仰の法/美と典礼

 感謝の祭儀―「キリストの全体(Christus totus)」のわざ
頭とからだにおけるキリストの全体(Christus totus in capite et in corpore)/聖体と、復活したキリスト

 祭儀の法
優れた意味で司式者である司教/典礼書と、豊かなしるしの尊重/典礼に奉仕する教会美術/聖歌

 感謝の祭儀の構造    
典礼行為の内的統一性/ことばの典礼/説教/供えものの奉納/感謝の祈り/平和のあいさつ/聖体の授与と拝領/閉祭のあいさつ―「行きましょう」

 行動的な参加(actuosa participatio)    
真の意味での参加/参加と司祭の奉仕職/感謝の祭儀とインカルチュレーション/「行動的参加」のための個人的な条件/カトリック信者以外のキリスト信者の参加/マス・メディアによる参加/病者の行動的な参加/受刑者への配慮/移住者と感謝の祭儀への参加/共同司式による大規模なミサ/ラテン語/小グループで行われる感謝の祭儀

 祭儀への内面的な参加  
秘義教育/聖体を敬う動作

 聖体礼拝と聖体に対する信心   
祭儀と礼拝の本質的な関係/聖体礼拝の実践/聖体に対する信心のさまざまな形/教会堂における聖櫃の場所

第三部 聖体―生きるべき神秘

 キリスト教的生活の聖体に生かされた形    
霊的礼拝―「なすべき礼拝」(ローマ12・1)/感謝の礼拝の、すべてのものに及ぶ効果/主の日を守って生きる/主日のおきてを生きる/休息と労働の意味/司祭不在のときの主日の集会/キリスト教的生活の聖体に生かされた形―教会の部分であること/霊性と、聖体に生かされた文化/聖体と諸文化の福音化/聖体と信徒/聖体と司祭の霊性/聖体と奉献生活/聖体と道徳的な変容/聖体との一貫性

 聖体―告げ知らせるべき神秘  
聖体と宣教/聖体とあかし/唯一の救い主であるキリスト・イエス/礼拝の自由

 聖体―世にささげるべき神秘    
聖体―全世界のいのちのために裂かれたパン/聖体の神秘の社会的意味/真理の糧と人々の貧困/教会の社会教説/世の聖化と被造物の保護/聖体に関する教えのまとめ

結び


訳者あとがき

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