長崎で宗教改革500年記念式典/当日の模様(動画)

・・・・・当日の模様は↓ 宗教改革500年を記念する式典が11月23日、長崎カテドラル浦上教会で行われました=写真上。主催は日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会で、テーマは「平和を実現する人は幸い」。今年は「浦 […]

・・・・・当日の模様は↓

宗教改革500年を記念する式典が11月23日、長崎カテドラル浦上教会で行われました=写真上。主催は日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会で、テーマは「平和を実現する人は幸い」。今年は「浦上四番崩れ」と呼ばれるキリスト教徒迫害が起こって150年でもあることから、「被爆の地」浦上で、プロテスタント教会とカトリック教会が、過去の分裂と対立を乗り越えて、交わりと平和に向けた絆を強めました。

浦上教会には全国から約1300人が集まりました。「すべての人を一つにしてください」と題して午後行われた共同記念礼拝では、前田万葉大司教(大阪教区/日本カトリック司教協議会副会長)と大柴譲治牧師(日本福音ルーテル教会エキュメニズム委員会委員長)をはじめ、両教会の司教、司祭、牧師ら100人以上が司式。同礼拝にはプロテスタント諸教派・団体、諸宗教関係者らも招かれていました。

福音が読まれた後、説教を立山忠浩牧師(日本福音ルーテル教会総会議長)と髙見三明大司教(長崎教区/日本カトリック司教協議会会長)が行い、回心の祈りに続いて「共同声明」の分かち合いが行われました。

この「共同声明」は昨年10月31日にスウェーデンのルンド大聖堂で行われたルーテル・カトリックの宗教改革記念礼拝の時に出されたものです。浦上教会での礼拝では、カトリックの2司教とルーテルの2牧師が抜粋された声明を読み合いました。

続く共同祈願では、ドイツから招かれたティース・グンドラッハ牧師(ドイツ福音主義教会)やフランク・ロンゲ博士(ドイツ・カトリック司教協議会事務局長代行)、ジョセフ・チェノットゥ大司教(駐日教皇大使)などが、教会の一致と世界の平和のために祈りました。

参列者や全国からの祈りを込めた折り鳩も奉納され、エキュメニカル(教会一致的)なテゼの祈りなどを歌いながら、平和への決意を確認し合いました。

※礼拝中にステンドグラスからの光が十字架のキリスト像と祭壇の聖書を照らしました=写真中央。

当日の午前10時からシンポジウムが行われ、以下の講演がありました=写真下

(1)「長崎からの声―苦難の歴史を踏まえて―」橋本勲神父(カトリック中町教会主任)
(2)「『罪について』~それにも拘わらずをいただく福音」石居基夫牧師(日本福音ルーテル教会、ルーテル/ローマ・カトリック共同委員会委員)
(3) 「エキュメニズム、わたしたちの祈り求める平和と共生の未来」光延一郎(イエズス会司祭、ルーテル/ローマ・カトリック共同委員会委員)

司会は小泉基牧師(日本福音ルーテル教会九州教区長)。橋本神父は講演の初めに、最近行った自分の教会のバザーが盛況だったことに触れ、「免罪符(免償符)」を売ればもっと売り上げがあったのにと、宗教改革500年にふさわしい(?)冗談を語っていました。

(2017年11月27日、一部再編集)



当日の模様(午前:記念シンポジウムと、午後:共同記念礼拝=4時間56分)は以下の通りです。

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