10月は毎日ロザリオを―教皇が呼びかける

 バチカンが9月29日、発表した声明によりますと、教皇フランシスコは全世界のカトリック信者に向けて、10月の「ロザリオの月」の間、毎日「ロザリオの祈り」を唱えるよう呼びかけています。 ※【動画】参照  教皇はカトリック信 […]

 バチカンが9月29日、発表した声明によりますと、教皇フランシスコは全世界のカトリック信者に向けて、10月の「ロザリオの月」の間、毎日「ロザリオの祈り」を唱えるよう呼びかけています。 ※【動画】参照

 教皇はカトリック信者に、「神の民としての交わりと悔い改めのうちに一致して、私たちを神から引き離し、仲たがいさせようと絶えず試みている悪魔からの保護」を願い、「神の聖なる母と聖ミカエル大天使に祈る」よう促しています。
 教皇は「ロザリオの祈り」の最後に、古来の聖母への祈り「Sub tuum praesidium」(スブ・トゥウム・プレシディウム)と、悪との闘いでの保護と助けを願って「大天使聖ミカエルに向(むこ)う祈り」を唱えるよう勧めています。
 教皇はマリアに教会の保護を願って祈ると同時に、「教会がその罪と過ち、現在と過去に犯した虐待をより深く意識し、悪がはびこらないように、ためらいなく闘う決意を固める」ことも願っています。


カルメル修道会編の『祈りの友』に掲載の邦訳の「聖母の祈り(神の御母よ)」と「大天使聖ミカエルへの祈り」は以下の通りです。

神の御母よ「Sub tuum praesidium」

神の御母よ、わたしたちはご保護を仰ぎます。いつ、どこでもわたしたちの祈りを聴き入れ、御助けをもってすべての危険から守ってください。アーメン。

大天使聖ミカエルへの祈り

大天使聖ミカエル、悪との戦いにおいて、私たちを守り、凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。神の命令によって悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。天軍の総帥、人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。アーメン。

出典:カルメル修道会編『祈りの友』(出版:サンパウロ)
※2018年10月10日追加



また、カトリック中央協議会編の『公教会祈祷文』(絶版)などに掲載の邦訳の「聖母への祈り」と「大天使聖ミカエルに向う祈り」は以下の通りです。

聖母への祈り(終業の祈り)「Sub tuum praesidium」

天主の聖母のご保護によりすがり奉る。
いと尊く祝せられ給う童貞、
必要なる時に呼ばわるを軽んじ給わず、
かえってすべての危うきより、
常にわれらを救い給え。アーメン。

※この祈りは、下記参考書籍の『カトリック教会のカテキズム要約』にも掲載されています。


大天使聖ミカエルに向う祈り

天軍(てんぐん)の栄え(さかえ)ある総帥(そうすい)、大天使聖ミカエルよ、
かつて悪魔の大軍が、全能なる天主に反(そむ)きし時、
御身(おんみ)は、『たれか天主にしくものあらん』と叫び、
あまたの天使を率いてかれらを地獄のふちに追い落し給えり。
故に公教会(こうきょうかい)は御身をその保護者となし、特に日本公教会は、
御身をその守護者と崇(あが)め奉(たてまつ)る。
願わくは霊戦に当りてわれらを助け、悪魔を退け給え。
われらをして御身にならいて、常に天主に忠実ならしめ、
その御旨(みむね)を尊(とうと)み、その御戒(おんいまし)めを守るを得(え)しめ給え。
かくてわれら相共(あいとも)に天国において、天主の御栄(みさか)えを仰ぐにいたらんことを。
御身の御取次(おんとりつぎ)によりて天主に願い奉る。アーメン。

参考書籍

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