アジア司教協議会連盟(FABC)創立50周年 教皇メッセージ

 

アジア司教協議会連盟(FABC)創立50周年
2022年8月22日

教皇メッセージ

尊敬する兄弟であるアジア司教協議会連盟(FABC)会長
チャールズ・マウン・ボ枢機卿(ヤンゴン教区大司教)様、

 アジア司教協議会連盟が創立50周年を迎え、来る10月の最初の総会開催に向かう霊的準備の季節を迎えるにあたり、枢機卿様、兄弟である司教様方、そしてこの重要な教会的行事に参加するすべての皆さまに、心からのご挨拶を申し上げ、皆さまの幸せを祈っています。FABC50周年総会が、広大なアジア大陸の豊かな民族、文化、社会的現実のうちに、友愛に満ちた交わりと福音を広める宣教の熱意の中で、アジアの教会を刷新できるよう願っています。

 この総会のために選ばれたテーマ「アジアの諸民族としてともに旅する…『彼らは別の道を通って…行った』」は、次の世界代表司教会議通常総会の準備期間であるこの数年間、普遍教会が行ってきた傾聴、対話、識別のシノドスの歩みという広い文脈の中でもっとも適切なものです。今回の総会の討議を通じて、皆さんの地方教会が、神の民の多面体的一致(『福音の喜び』237参照)の中で、福音の喜びを告げ知らせ、新しい世代の宣教する弟子を育て、普遍的な聖性、正義、平和に満ちたキリストの御国を拡張するよう努めるための「別の道」を、創造的に展開できるよう祈っています。

 こうした思いを込めて、今回の総会に聖霊のたまものが豊かに注がれるよう祈っています。枢機卿様、兄弟である司教様方、そして皆さんの司牧に 託されているすべての人々を、教会の母であるマリアの祈りにゆだねながら、わたしは心から祝福を送り、主における知恵、恵み、平和を祈りたいと思います。

バチカン、2022年6月5日
フランシスコ

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