グレッグ事務局長書簡「第2会期5視点と継続検討10課題」

第2会期5視点と継続検討10課題 東方教会教区司教と教区司教各位 (3点の添付書類) 親愛なる兄弟である司教の皆さま  教皇庁シノドス事務局が、2021-2024 年のシノドスの旅の継続に向けた、一連の指針を発表したこの […]

第2会期5視点と継続検討10課題

東方教会教区司教と教区司教各位
(3点の添付書類)

親愛なる兄弟である司教の皆さま

 教皇庁シノドス事務局が、2021-2024 年のシノドスの旅の継続に向けた、一連の指針を発表したこの日に、あらためて皆さまにお便りできることをうれしく思います。

 ご記憶のとおり、第16回通常総会第1会期の後、シノドス事務局は『2024年10月に向けて』(2023年12月11日)という文書を発表しました。その目的は、各地方教会がシノドスのダイナミズムを継続し、2023年10月28日に承認された「まとめ」報告書に基づいて、第2会期に向けて追加の意見聴取を実施するために支援することでした。

 世界中で、寛大さと創造性をもって、神の民がその司教の指導のもと、シノダリティを体験し、反すうしていることを知っています。この働きの結果は、司教協議会と東方諸教会の位階的組織によって集められ、5月15日までにシノドス事務局にまとめが送られます。皆さまがこの働きを支えてくださっていることに、心から感謝いたします。

 また、『2024年10月に向けて』では、第1会期中に提起された多くの課題の中から、シノドスのテーマに直接関係するものであるため、第2会期中にさらなる研究対象としうるものと、その複雑さから、異なる背景や専門性をもつ司教と専門家の参加を得て、より長期間かけて扱うべきものを識別する必要があることが示されました。これが、ここに二つの文書が提示されている理由です。

 『宣教するシノドス的教会となるには−−第2会期に向けて神学的に深められるべき五つの視点』と題された1番目の文書は、2024年10月に開催される総会の準備のために、シノドス事務局が具体的な考察を行う一連の質問を明らかにしたものです。これらの五つの視点による、詳細な神学的・教会法的研究は、全大陸からの可能な限り多くの専門家グループに委託され、第2会期用の『討議要綱』の準備のため、上記の各地からのまとめやその他の資料(4月28日〜5月2日に開催される国際会議「シノドスのための司教たち」の結果を含む)に追加されることとなります。これらの五つのテーマ(添付1参照)の詳細な研究は、地方教会とその地域グループに直接関係するものであり、教区レベルで現在進行中のプロセスにも貴重な推進力を与えることができると確信しています。

 2番目の文書は、『シノドス第16回通常総会第1会期中に提起され、教皇庁各省と協力し検討されるべき諸課題に関する研究部会』と題された作業概要です。この文書は、わたし宛ての書簡(添付2参照)の中にある、教皇からの依頼を果たすためのものです。その書簡には10のテーマを挙げられており、それらはシノドスのテーマに関連しながらも、第2会期では扱うことがおそらくできないものであり、そのため、特定の部会による研究にゆだねられました。「まとめ」報告書を参照しながら、これらのテーマの提示を準備し(添付資料3参照)、教皇庁の当該の省との対話のうちに、各部会が扱うべきテーマを特定する任務を、教皇フランシスコはシノドス事務局に託しました。事務局は、これらの部会の働きを調整し、各部会は今後数カ月のうちに作業を開始し、第2会期中にその結果についての最初の報告書を提出することを視野に入れて、可能であれば2025年6月までにその任務を完了する予定です。

 この追加資料が、各地方教会におけるシノドスのダイナミズムの刷新に貢献するよう願っています。そのために、この資料を、司祭、助祭、男女奉献生活者、信徒など、教区レベルでシノドスの旅にもっとも取り組んでいる人々に配布してくださるようお願いいたします。

 わたしはまた、四旬節のこの最後の時期に、皆さんに、そして皆さんが担う教区共同体全体に、来たるべき復活祭のお祝いを心よりお祈りいたします。

 愛を込めて、ご挨拶申し上げます。




添付文書

  1. 宣教するシノドス的教会となるには−−第2会期に向けて神学的に深められるべき五つの視点
  2. 教皇書簡「第2会期継続検討10課題」
  3. シノドス第16回通常総会第1会期中に提起され、教皇庁各省と協力し検討されるべき諸課題に関する研究部会

バチカン、2024年3月14日
Prot. No. 240078
マリオ・グレック枢機卿
シノドス事務局長

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