グレック枢機卿書簡「国際会議『シノドスのための小教区司祭』を受けて」

「国際会議『シノドスのための小教区司祭』を受けて」 司教協議会会長各位 総大司教教会・主要大司教教会シノドス議長各位 東方諸教会の位階評議会と位階会議議長各位 (3件の添付書類) 猊下、閣下、 親愛なる兄弟の皆さん、   […]

「国際会議『シノドスのための小教区司祭』を受けて」



司教協議会会長各位
総大司教教会・主要大司教教会シノドス議長各位
東方諸教会の位階評議会と位階会議議長各位
(3件の添付書類)

猊下、閣下、
親愛なる兄弟の皆さん、

 国際会議「シノドスのための小教区司祭」が、ここローマで現在、閉幕するにあたり、皆さんの司教協議会、および東方カトリック諸教会の各団体から司祭を派遣してくださった寛大な貢献に対し、心より感謝の意を表したいと思います。小教区司祭の積極的な参加により、この実り多い有意義なシノドス的分かち合い体験が可能となり、それは真の喜びの源でした。

 出席した司祭たちは、それぞれの体験を分かち合い、ともに考え、教会生活におけるシノダリティの意義を深めることができました。彼らのあかしと献身によってわたしたちは刺激を受け、ますますシノドス的で宣教的な教会を目指すわたしたちの旅は励まされました。

 出席した小教区司祭の皆さんにとって、教皇との謁見に参加できたことは特別な栄誉でした。教皇は彼らの献身を祝福し、自由な対話の時間をもち、そして使命を託しました。「地方教会の全小教区司祭に対し、シノダリティの宣教者となるように」、というものです。

 わたしもまた、皆さんにお知らせしたいのですが、教皇は、「小教区司祭への書簡」を世界中に送り、シノダリティと相互に耳を傾け合うことに取り組むよう励ましました。この書簡は、わたしたち小教区共同体において、耳を傾け合って対話する文化を促進するために、わたしたち全員にとって貴重なツールとなるでしょう。この書簡が各地方教会で受け入れられ実践されるよう、広くこの書簡を広めてください。

 国際会議「シノドスのための小教区司祭」に参加した小教区司祭たちを、皆さんが喜びと父性をもって迎え入れると確信しています。彼らはまた、教皇が託した使命にしたがい、皆さんに呼びかけを行うでしょう。皆さんにお勧めしたいのは、彼らのあかしに耳を傾け、皆さんの地方教会で、教区レベル、さらには司教協議会レベルで、同様の体験を実施できるようにすることです。彼らの貢献と体験は、教会のシノダリティの道を豊かにする上で貴重なものとなるでしょう。彼らは新しいいのちを生み出す良い苗木の役割を果たすことができるのです。

 教皇による「小教区司祭への書簡」と、小教区司祭に託された「使命」を同封します。

 また、ご参考まで、今回の国際会議に参加した小教区司祭宛てのわたしの書簡も同封します。そこには、教皇の「使命」を実施するための具体的指針も含まれています。

 兄弟としての敬愛と感謝のうちに


添付文書

  1. 教皇書簡「国際会議『シノドスのための小教区司祭』を受けての三つの提案」
  2. 国際会議「シノドスのための小教区司祭」に際し 教皇フランシスコが小教区司祭に託す使命
  3. グレック枢機卿書簡「国際会議『シノドスのための小教区司祭』の参加司祭へ」


バチカン市、2024年5月15日
Prot. No. 240153
マリオ・グレック枢機卿
シノドス事務局長

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