聖体の年

聖体の年「聖体の年」は、2004年10月10日から17日にメキシコのグアダラハラで開催された「第48回国際聖体大会」に始まり、2005年10月2日から23日にバチカンで開催される「聖体」をテーマにした「シノドス(世界代表司教会議)第11回通常総会」をもって閉じられます。

聖体の年とは (カトリック教会情報ハンドブック2005より)

2003年4月17日の聖木曜日に、教皇ヨハネ・パウロ二世は回勅『教会にいのちを与える聖体』を発表しました。その中で教皇は、教会が「いのちのパン」に養われていることに言及し、「すべての人に向かって、たえず新たにこのことを経験しなさいといわずにいられるでしょうか」(7)と述べています。聖体の年とは、まさに、わたしたちが聖体によって生きていることを深く体験するための年なのです。

教会は聖体に生かされています。この事実は、単に信者が日々経験していることを言い表しただけのものではなく、そこにこそ教会が存在する神秘の核心を要約しています(回勅『教会にいのちを与える聖体』1参照)。

聖霊降臨のとき、教会は新しい契約の民となり、「天の祖国を目指してその旅路を歩み始めました。そのときからずっと、この神聖な秘跡は教会の日々の歩みを刻み、この歩みを揺るぐことのない希望で満たし続けてきました」(同1)。わたしはまさにこのことを考えながら、新しい千年期における最初の回勅を聖体にささげたいと望み、そして今、特別な「聖体の年」の制定を喜びをもって宣言します。

(2004年6月10日教皇、 ローマ教区におけるキリストの聖体のミサ説教より)

聖体は、「教会生活の中心」です。聖体においてキリストは、わたしたちのためにご自身を御父にささげ、わたしたちをその奉献にあずかる者とし、世界中を旅するわたしたちのために、旅路のいのちの糧として、ご自身を与えられたのでした。
この瞬間から、わたしは、この新しい構想(聖体の年)を「聖体に生きた女性」であるおとめマリアにゆだねます。「ロザリオの年」に、そのまなざしとその心でわたしたちがキリストを観想するように助けてくださったかたが、「聖体の年」に、信仰において、また主のからだと血の秘儀への愛において全教会を成長させてくださいますように。

(2004年6月13日教皇、 アンジェラスにて)

 

聖体の年関連リンク

聖体の年および聖体に関連する内外のリンクです。 ご参照ください。

外部リンク

サイト内リンク

シノドス事務局

ベネディクト十六世「説教」「演説」

ベネディクト十六世「お告げの祈り」

教皇ベネディクト十六世は「お告げの祈り」のことばの中で、 聖体の年について触れています。

ベネディクト十六世 ワールドユースデー関連演説

「聖体の年」を送るための提案

“The Year of the Eucharist – Suggestions and Proposals”の抜粋
それぞれの提案の中からふさわしいものを実践してください。

聖体に関する聖書の記述

聖体に関して記述されている聖書の箇所です。 ご参照ください。

  • マタイによる福音書 (26・26-29)
  • マルコによる福音書 (14・22-25)
  • ルカによる福音書 (22・19-20)
  • コリントの信徒への手紙1 (10・16-17)
  • コリントの信徒への手紙1 (11・24-25)
  • ヘブライ人への手紙 (8・6-13)
  • 出エジプト記 (12・14)
  • 申命記 (16・13)
  • エレミヤ書 (31・31)

聖体の年-書籍案内

既刊 聖体とミサを学ぶために

  • 回勅 教会にいのちを与える聖体
    使徒的書簡『新千年期の初めに』と、それをマリアの側から補完した『おとめマリアのロザリオ』で、わたしは大聖年の遺産について教会に向かって語りました。それらに続く本回勅によって、わたしは先に述べた聖体への「驚き」を再び燃え立たせたいと思います。(本文6番)
  • 使徒的書簡 主よ、一緒にお泊まりください
    大聖年以降、教皇は「主のみ顔の観想」を常にテーマとして掲げてきました。そして「昇りつづける旅の高い地点での統合の年」として2005年10月までを「聖体の年」と定めました。
    本使徒的書簡において教皇は、共同体の源泉である聖体は、すべてを超えて祝われるべき偉大な神秘であることを再確認し、聖体の年を豊かに実り多く過ごすよう招いています。
  • 使徒的書簡 主の日
    「もし、すべての人が使徒的書簡『主の日-日曜日の重要性-』に書かれているわたしのことばをもう一度読んでくれるならばうれしく思います」(主よ、一緒にお泊まりください 23番)
  • 使徒的書簡 新千年期の初めに
    新世紀の初めに踏み出すわたしたちの歩みは、世界の道を駆けめぐるにあたり迅速でなければなりません。(中略)歩む道はたくさんあります。しかし、ただ一つの交わり、つまり、聖体とみことばの食卓で日々養われる交わりによって、固く結ばれている者同士の間に隔たりがあってはなりません。(本文58番)
  • 使徒的書簡 おとめマリアのロザリオ
    わたしが、使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ』で奨励した、聖書的、またキリスト中心的な形式のうちにロザリオが深く理解されるとき、それ自体、聖体の観想、それもわたしたちの同伴者であり導き手であるマリアとともに行われる観想への導入によく適していることが分かるでしょう。(主よ、一緒にお泊まりください 18番)
  • カトリック教会のカテキズム
    聖体については、第2編第3項 エウカリスチアの秘跡をご参照ください。
  • カトリック教会の教え
    聖体については、第二部第3節 聖体の秘跡をご参照ください。
  • ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版)
    「聖体の年の具体的な取り組みの一つは、それぞれの小教区共同体が、ローマ・ミサ典礼書の総則を学ぶことです」(主よ、一緒にお泊まりください 17番)
  • カトリック教会情報ハンドブック2005
    聖体の年についての特集記事が掲載されています。

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