ステージ2:大陸ステージ(2022年8月〜2023年3月)

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教皇フランシスコ 一般謁見演説 識別についての連続講話

教皇フランシスコは、2022年8月31日から23年1月4日にかけて、毎週水曜日の「一般謁見演説」で「識別」についての連続講話を行いました。今回の、シノダリティに関するシノドスで、「識別」は、教会共同体がともに歩んでいくための重要な要素となっています。この連続講話は「シノドス的教会」を目指す上で助けとなるものです。



アジア司教協議会連盟 シノダリティに関するアジア大陸総会最終文書

こちらは、2023年3月16日付けでバチカンに報告された「アジア司教協議会連盟 シノダリティに関するアジア大陸総会最終文書」の日本語訳です。

アジア大陸総会の「識別・文書作成チーム」には西村桃子さん(下記)が東アジア地域の奉献生活者として参加しました。



アジア大陸別ステージを終えて

「シノダリティに関するアジア大陸総会」が2023年2月23日~27日タイ・バンコクで開かれました。2023年3月19日にカトリック新聞(第4663号)に掲載された、菊地大司教、高松教区の髙山徹神父、JLMM事務局の辻明美さん、西村桃子さん(セルヴィ・エヴァンジェリー会員)の4名の参加者のレポートをご紹介します。




「シノドスとシノダリティ:司教総会開会式における教皇大使の挨拶」(2023年2月13日)


2月13日から始まった、2023年度定例司教総会の開会式で、教皇大使、レオ・ボッカルディ(Leo Boccardi)大司教が「シノドスとシノダリティ」について、参加者に向けて行った講話です。「『シノドス的教会』を特徴づけるものは何か」について、具体的事例を挙げて説明されています。


「大陸ステージのための作業文書」についてのレポート

こちらは、シノドス事務局が2022年10月24日に発表した「『あなたの天幕に場所を広く取りなさい』 大陸ステージのための作業文書」について、日本の各教区が行った分かちあいと意見交換の内容をまとめたレポートです。大陸ステージを主催するFABC中央委員会へ1月15日までに送付されます。


大陸ステージ 始まる

2022年8月までに世界中の教区から集められた「声」をまとめた、シノドスの次の歩みとなる「大陸ステージ」のための「作業文書」が2022年10月27日、教皇庁シノドス事務局より発表されました。
この中で、第1ステージで世界中から集められた、宣教する教会に向けての「声」がまとめられています。さらに、「次のステップ」(98-109項)で、今後の「大陸ステージ」で行うべきことがらについて説明されています。この「作業文書」をもとに、各国で、「共鳴する点」「相違点」「世界中で論ずるべき優先事項」を浮かび上がらせます(106項)。それが翌23年1月までにまとめられ、2月、タイ・バンコクで開かれる、アジアにおける大陸別シノドスで話し合われる予定です。


教皇 シノドス第16回通常総会を2会期に

教皇フランシスコは、2023年10月開催予定の世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会について、2023年と2024年の2会期に分けて行うことを、2022年10月16日、バチカンでのお告げの祈りの際に発表しました。これにより、2023年10月4〜29日の第1会期と、2024年10月の第2会期の2回にわたっての開催となり、世界各地で行われた、「耳を傾け識別する歩み」の実りが、より成熟したものとなることが期待されています。

シノドスとは?――「準備文書」(2021年)より

今回のシノドスのテーマは、「ともに歩む[=シノドス的]教会のため——交わり、参加、そして宣教」です。教会にゆだねられた使命に従って福音をのべ伝える教会の刷新のため、それぞれの現場で、聖職者、修道者、そして信徒がどのような経験をし、困難に遭遇し、どのように霊に導かれているかという声を、世界中から集めていきます。

この「声を集める」ための基本的な質問は以下の通りです。

シノドス的教会は、福音を告げながら、「ともに旅をする」のです。この「ともに旅をする」ということは、今日、みなさんの教会の中で、どのような形で起こっているでしょうか。わたしたちが「ともに旅をする」中で成長するために、霊は、わたしたちがどのような段階を踏むよう招いているでしょうか「準備文書」26項)。

神の民

シノダリティ(シノドス性)とは?――「準備文書」(2021年)より

シノドス的な教会とは、耳を傾ける教会、信徒、司祭・助祭、修道者、司教、そして教皇が、それぞれ相互に耳を傾け合い、また全員が真理の霊に耳を傾け、霊がわたしたちに告げていることを理解するもの(教皇フランシスコ「世界代表司教会議設立50周年記念式典における演説(2015年)」より)。

「シノダリティ」が表わす主な原則は「準備文書」2項に描かれています。

  • 霊の呼びかけを思い起こす。
  • すべての人の声を聞く、参加型の教会プロセスを生きる。
  • カリスマの多様性を認識する。
  • 福音宣教のための参加型の方法を見つける。
  • 反福音的な動きを見極める。
  • 社会の癒しや和解のために信頼できる教会となる。
  • キリスト教諸派、他の宗教、市民団体との連携を強める。
  • 教会内のシノドス的な動きを促進する。


シノドスのための祈り
Adsumus Sancte Spiritus(聖霊よ、わたしたちはあなたの前に立っています)

聖霊よ、わたしたちはあなたの前に立ち、
あなたのみ名によって集います。
わたしたちのもとに来て、とどまり、
一人ひとりの心にお住まいください。
わたしたちに進むべき道を教え、
どのように歩めばよいか示してください。
弱く、罪深いわたしたちが、
一致を乱さないよう支えてください。
無知によって誤った道に引き込まれず、
偏見に惑わされないよう導いてください。
あなたのうちに一致を見いだすことができますように。
わたしたちが永遠のいのちへの旅を続け、
真理と正義の道を迷わずに歩むことができますように。
このすべてを、
いつどこにおいても働いておられるあなたに願います。
御父と御子の交わりの中で、世々とこしえに。
アーメン。

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